実績速報

ボランティア作文 2名入賞!!

実績速報2016年01月13日
一般社団法人日本エステティック協会主催 『第6回ボランティア活動作文コンクール』にて、 トータルビューティ科1年生が2名入賞!! 応募総数149作品(優秀賞3作品、佳作3作品、特別賞4作品) 最高の賞である、優秀賞3作品のうちの1作品に 伊藤 穂乃華さん(延岡学園高校出身)の作品が選ばれ、 佳作3作品のうちの1作品に林 寧々さん(宮崎日本大学高校出身)の作品が選ばれました♪ サザンとしては、なんと5年連続の入賞☆ 1年生ながら、真剣に取り組み、努力した結果が入賞につながりました!! 入賞おめでとうございます♪♪♪ では、優秀賞と佳作に選ばれた作文を全文ご紹介します。 _______________________________________________________________________ トータルビューティ科 1年 伊藤 穂乃華(延岡学園高校出身) 優秀賞 受賞作品 「自分を見つめ直そうと思えた場所」 「どうしよう」私は老人介護施設でおばあちゃん、おじいちゃんを目の前にして思いました。 先日、ボランティアで老人介護施設を訪問しました。訪問する前に先輩や先生方から、 「施設には、重い認知症の方や手足を自由に動かせない方、無口な方やお話するのが好きな方、 いろいろな方がいるのですよ。」と聞かされていました。 頭では理解をしていましたが、おばあちゃんやおじいちゃんを目の前にした時、 どのように接すればいいのか戸惑ってしまいました。 先輩や先生方はすぐ動いて近寄っているのに、私は立ち止まってしまいました。 これではいけないと思い、不安なまま勇気を出して、近くのおじいちゃんに話かけました。 「こんにちは。今日はハンドマッサージをしていきますね。」私は何を話して良いのか分からず、 ひたすら手をマッサージしました。始終、おじいちゃんからはあまり笑顔や会話はなく、 マッサージは終わってしまいました。 笑顔がない方だったな。そんなことを考えていると、私はふと思いました。 「自分自身は笑顔でマッサージできていたのだろうか。もしかしたら、不安なままで行ったから、 おじいちゃんは笑顔がなかったのではないか。」考えてみると、相手の立場になった時、 笑顔でマッサージをしなかったら嫌な気持ちになります。 次のおじいちゃんには笑顔で話しかけてみました。すると、顔の表情が変わり、 笑顔でたくさん話かけてくれました。この時、笑顔で接することはとても大切なことなのだと 分かりました。それからは笑顔で接していきました。すると一人のおじいちゃんが「この中には、 ここに来る前、学校の先生だった人、社長だった人、さまざまな人が居るんだよ。」 とおっしゃいました。 私が担当したおじいちゃんは、自営業を営んでいらっしゃっていたのですが、今は身体の半分が 麻痺していて動けない方でした。ここにいるおじいちゃん、おばあちゃんは一人一人違って、 いろいろな思いがあるのだということがわかりました。 帰る時間が来たころ、わたしが担当した最後のおじいちゃんが「本当にありがとう。 マッサージとても気持ち良かった。」と言って下さいました。 その時、心から今回のボランティアに参加して良かったと思いました。 最初は不安でなにをしていいのか分からず、立ち止まっていたのに、帰る時には、 またこの施設に来てボランティアしたいと思うほど気持ちが変化していました。 私は、今回のボランティアで、笑顔で接することの大切さと自分の見えていることだけで 物事を判断してはいけないという事を学びました。 この経験をいかして、これからの自分を見つめ直そうと思えました。 _______________________________________________________________________ トータルビューティ科 1年 林 寧々(宮崎日本大学高校出身) 佳作 受賞作品 「話の力とおばあちゃんとのつながり」 先日、敬老の日のボランティアに老人ホームへ伺いました。 私はハンドマッサージやネイル、メイクをしながらおばあちゃん達と会話すことが出来るか とても心配でした。 最初に担当させて頂いたおばあちゃんは、私のことを少し警戒しているようでした。 お話はして下さるのですが、なかなか施術をさせてもらえず、周りのおばあちゃんを見ながら 「せっかく来てくださったから、何かして頂かないと申し訳ないわね」と 繰り返されるだけでした。 そんな会話を数回した後、「あなたがやり易い事をして下さい」と言って下さいました。 私はおばあちゃんと一番触れ合うことが出来るハンドマッサージを選びました。 おばあちゃんの手は私の手より小さく、少し冷たかったです。おばあちゃんは文字で言葉を伝える ことは大切なのだという話と、やりたいことはやる、後悔しないように生きなさい、 という話をして下さいました。 そして、おばあちゃんのお母さんが身だしなみは年をとってもするものだと教えてくれたという 話を聞きながら片手の施術が終わる頃、おばあちゃんの目には涙が浮かんでいました。 そして、もう片方の手をしている時におばあちゃんが、「私が東京に行ったときに、 地元からずっと同じ電車に乗っていた人がいたの。その人が私にどこまで行くのか尋ねてきて、 行きたいとこまで連れて行ってくださったの。とても親切な人がいるわよね。 人と人との出会いを大切にしてね。 私も周りの人に恵まれていたから今まで生きてこられたの。生きていくことは大変よね。あなたも 頑張ってね。」と話しながら両手で私の手を握って下さいました。その手はとても暖かく、 強く握ってくれていました。 初めて会った時とは全く違う表情で私を見てくれているおばあちゃんを見て、話すということは とても大きな力があるんだなと思いました。 それからおばあちゃんは話しながら何度か涙を浮かべていました。 背中をさすりながら話を聞いていると何度も「ありがとう」と言ってくださいました。 それと同時に「こんな話をしてごめんなさいね。でもあなたを見ているとなんだか 話したくなってしまって…」と言われました。 私はこのボランティアの経験から、短い時間でも会話すること、触れ合うことで心を開いて下さる 方がいるということと、自分の何倍も生きていらっしゃるおばあちゃん達の話は とてもいいアドバイスだと思いました。二時間ほどでしたが、いい経験が出来ました。 私は将来、お客様の「伝えたい事」を聞きだし、お客様の求めている以上のことが出来る エステティシャンになりたいと思っています。これからも同じ施設にボランティアに行く機会が あるので、何度かお話をして少しずつでも打ち解けて、相手の話を引き出すことが出来るよう 頑張ります。

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